がん保険における告知を知って、保険における違反行為を避けよう

「そろそろがん保険に入りたい。」そんな風に思ったときにふと気になるのが、告知書です。 過去の病歴などを保険会社に知らせるこの書類、軽く考えていると、違反行為を起こしてしまうこともあります。 がん保険における告知とは何かを知って、違反行為を避けましょう。

保険の無料相談実施中!
保険は貯蓄!です。お金のプロの公認会計士・税理士が運営する安心の保険代理店です。
保険をキチンと見直せば、お金をたくさん増やすことできます。
ご相談は無料ですので、お気軽に エクセライク保険㈱ までお問い合わせください。
✆ 03-5928-0097 メールでのご相談

 

がん保険の告知書とは

被保険者の健康状態を告知するもの

がん保険に入るときに、ほぼ必ず求められるものが、告知書といったものです。 がんの告知と言われると、「余命3ヶ月です」なんて言った告知を想像されるかもしれませんが、そうではありません。 がん保険に入る際のがんの告知書とは、告知義務のある過去の病歴やケガなどを保険会社に知らせるためのものです。 ここにがん保険の会社が定めた病歴の有無を記入し、提出することが義務付けられているのです。 主な病気は、がんを代表とする再発しやすく、命にかかわる病気などで、軽い手術などは除外されていることもあります。 過去に大きな手術をしている際は、この告知すべき病歴に該当しないか、よく確認をしましょう。

嘘を記載すると告知義務違反となる

保険会社に提出する告知書に嘘の記載をしたり、記載すべきことを記載しなかったりすると告知義務違反となります。 告知書においては、正確に告知することが大切です。とくに、がん保険である場合はがんに関わる腫瘍に関する病歴で嘘をつくと、その後問題となることが想定されます。 この告知書に嘘の記載があったり、重要な業歴が漏れていたりした場合、その後病気になった際に保険金がおりないなどといったことが起こるかもしれません。 告知書は非常に重要な書類であることを認識し、正しく記載し、正確に申告をしましょう。

医療保険よりも告知審査がゆるく入りやすい

がん保険は告知審査が医療保険よりも厳しくないため、入りやすいことが特徴のひとつです。 すでにその保険会社の医療保険に入っている場合はとくに、すんなり審査に通る可能性があります。 がん保険は通常の医療保険のオプション的な位置づけであることが多いため、保険会社としては、入りやすく設定している場合が多いようです。 また、がん保険の内容も保険会社によってさまざまで、療養補償的な内容から、がんで働けなくなった期間の給与を保証するタイプのものもあります。 入院無しの手術に対しても補償がきくものもあり、手厚くかゆい所に手が届くような内容のものが充実してきています。 自分に合ったものを見つけ、いざというときに備えましょう。 がん保険以外にも3大成人病と呼ばれるものには、オプションで入れるタイプの保険が多く、入っておくことで安心につながるものがたくさんあります。

がんを患ったことがある人は審査が通らない場合が多い

がん保険に入る際に、欠格事項というものにひっかかる場合があります。 これは、保険に入れない人の条件を列挙した内容であり、がん保険の場合は、過去にがんを患っていると審査に通らない可能性が高くなります。 がんが再発しやすい病気であることに起因し、保険会社にとっては保険金を支払う可能性の高い、ハイリスクな顧客とみなされるためです。 がんはいったん完治したように見えても再発や転移などで、数年後にまた療養に入らねばならないケースも多いのです。 このため、がんが完治したとみなされるまでには、最後の治療から10年以上経過していないといけないなどといった条件が付く場合が多いでしょう。 ただし、がんの病歴を隠して加入しても、結局保険金が支払われないなどのトラブルが発生することになるので、告知書は正直に書きましょう。 がんの病歴があっても加入できる場合もありますし、そういった部分を売りにしている保険会社もあります。まずは、加入が可能な保険会社を探してみましょう。

がん保険の告知義務違反がばれた場合

契約を破棄される可能性がある

がん保険の告知書に嘘を書いた場合、保険契約を破棄される可能性があります。 がんの経歴があるのに告知しなかったなどといったことを理由に保険会社は契約を破棄することが可能なのです。 この場合は、嘘をついた保険契約者の方が不利な内容での契約破棄となる可能性が高いでしょう。 もちろん告知書の内容に嘘があっても、気が付かれなければ、突然の契約破棄には至らないかもしれません。 ですが、いざ、がんにかかったときに保険請求の段階でばれる可能性は非常に高いと言えるでしょう。 とくに過去のがんの再発である場合は、診断書などでそのことが明らかになってしまうかもしれません。 こういったことからも、告知書に嘘の記載をすることや、告知義務があることを割愛することは厳禁であり、正直に書くことを強くおすすめします。

がんを患っても保障されない

告知書に書かれている過去の病歴や手術歴に偽りがあると、いざがんを患っても保障されないことがあります。 告知書を偽るということは、詐欺行為のようなものですので、仕方がないといえるでしょう。保険会社もボランティアで事業を行っているわけではありません。 ですが、がん保険に入る目的が、がんを患ったときの保障にあることを考えると、これではがん保険に入った目的を果たせません。 がんに備えて入った保険が適用されないのでは、無意味であり、これまで払ってきた保険料も無駄になることになります。 そのため、無理に嘘をついてまでがん保険に加入することは考えずに、正しく告知書を提出し、審査に通らない場合は諦めることとしましょう。 どうしても保険に入ろうと無理をするのではなく、自分なりに積み立てを行うなどして、いざというときに備えるのも、病気やけがに対する補償方法のひとつです。他の方法がないか、よく模索しましょう。

がんを患った経歴がある人でも入りやすいがん保険

審査事項が少ない引受基準緩和型がん保険

がん保険の中には、がんの病歴のある人でも入りやすいがん保険があります。告知義務のある項目数が通常のものより少ないのが特徴で、引受基準緩和型がん保険などと呼ばれています。 少子高齢社会において、保険会社も顧客の獲得のためにこれまで行ってこなかったようなサービスを新たに始めているのです。 これもそのひとつで、これまでであれば、がんの病歴がある場合は、ハイリスクな顧客として保険加入審査を通らないことが多かったはずです。 そこを緩和することによって、新たな顧客獲得を狙い、その分保険の掛け金を高額にする、掛け捨てにするなどといった別の部分での補てんが行われています。 今後もこういったサービスは増えてくるでしょうから、今まで保険に入れなかったひとでも、新規に保険に入ることが可能になることもあるでしょう。

告知義務がない無選択型がん保険

がん保険の中には全く告知義務がない、無選択型がん保険といったものもあります。誰でも入りやすい代わりに、保険料が割高・保障金額は低めとなっているのが特徴です。 掛け捨てである場合がほとんどで、がんにならなければ損をしたと思うこともあるでしょう。それでも、高齢であり、がんを患った家族が多い家系であり、がんになる可能性が高いと考える場合は、入っておくとよいといえます。 遺伝によってかかりやすいがんなどもあり、最近は遺伝子検査でこういったことも分かるようになってきています。 遺伝子検査はまだまだ浸透していない方法ですが、海外では実践している人も増えており、今後日本でも普及していくでしょう。 また、日本人はがんで死亡する人は多く、いまだ完全には克服されていない病のひとつです。さらに、療養期間が長引き、治療費が多くかかるといった特徴もあります。 このため、いざというときの備えとして、がん保険に入っておくことは、自分だけでなく家族の安心のためにも必要であると言えるでしょう。

告知書は正確に記載することが大切

がん保険に関わらず、保険加入の際の告知書には、嘘をかかない、正確に記入するといったことが大切になってきます。 告知書に嘘を書くことによって、保険に入る最大の目的である、いざというときの保障が受けられなくなるといったデメリットが生じます。 こうなってしまっては、保険に入った意味がありませんので、告知書に嘘の記載をすることは絶対にやめましょう。 また、書くべきことを書かないといったことも、嘘をかくことと同等の扱いになります。 手術歴などを隠して保険に加入した場合、その事実が発覚した時点で契約破棄などの不利益を被る可能性は極めて高いのです。 もしも、保険の審査に通らなくても、保険会社は多数ありますし、保険のタイプも豊富にあります。 自分に合った、加入できる保険を探して、再度挑戦することにしましょう。どうしても保険に入ることができない場合は、保険にこだわらずに自分で積み立てを行ったり、個人で入ることができる年金などを利用するなど、方法は無数にあります。 他の方法もいろいろと検討してみるとよいでしょう。

公認会計士・税理士 伊藤 温志

エクセライク保険株式会社 代表取締役。2018年MDRT会員取得。
会計事務所の経営を通じ1,000社を超える顧客の税務/会計/保険/資産運用の相談に対応。
通常の代理店ではみれない顧客情報を扱っていることから、豊富な引出しを有し多くのお客さまから支持を集めている。