外貨で運用する「豪ドル建ての生命保険」資産の投資目的と為替リスク

日本円よりも予定利率の高い豪ドル。外貨建ての保険は、生命保険に加入するよりも、投資目的で一時払い保険に加入する方が多いといいます。保険金を円に換算する時に為替リスクがあることをよく知って、外貨建て保険が自分に合っているか検討しましょう。

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豪ドル建て保険のメリット

円よりも予定利率が高い

予定利率は、保険を契約した人に約束される、保険会社の運用利回りのことです。外貨建て保険は、積立金を米ドル、豪ドル、ユーロなどの外貨で運用する生命保険です。保険の種類は日本の保険会社と同じように、個人年金保険、終身保険、養老保険があります。円よりも外貨は金利が高いので、貯蓄性は高いといわれています。外国建て保険の場合は、貯蓄よりも「資産運用の方法」として人気があります。そのため、外国建て保険は毎月保険料を支払うよりも、一時払いでの加入が多いです。

豪ドルの予定利率

2017年10月現在で、豪ドルの予定利率は約1.5%〜3.1%です。豪ドルは、以前から金利が高い通貨として人気のある通貨ですが、2008年8月のリーマンショックで、一時的に大幅に下落しました。その後、何度もオーストラリアの政策金利引き下げがありましたが、2013年には105円台にも乗せてリーマンショック前の水準に戻りました。その後2015年からチャイナショックで再び下落しましたが、安定したオーストラリア経済と政策金利の引き上げが期待され、為替は80円台後半くらいになっています。 オーストラリアは、石炭や鉄鉱石、金など資源に恵まれた国ですが、石油など輸入に依存しているところも大きく、他国の影響を受けやすい経済で、米国や中国の経済に影響されることが多いです。豪ドル建てをする時には、世界経済の状況や資源の価格、政策金利など見て、検討することがいいといわれています。

日本円の予定利率の現状

日本円の保険の予定利率は、以前は1.00〜1.50%くらいでした。定期預金よりは利率が大きいので、貯蓄用に保険に入られている方も多いです。2017年に標準利率が改訂されて、1.00%から0.2%に引き下げになりました。日銀のマイナス金利政策により、保険会社にもさまざまな影響が出ています。18年4月から、新規の加入に対して予定金利0.8%くらいに下げる保険会社、同時に保険料約3.6%の値上がりもしたため、貯蓄としての保険は低迷しています。

資産分散ができる

☑1.豪ドル建ての保険は、豪ドルが安くなっている時に加入すれば、資産運用になり、運用の利益も上がりやすくなります。為替リスクは注意しておきましょう ☑2.底が固く、安定した通貨ではあるので、運用を考えずに持っておく方法もあります ☑3.日本円以外に、外貨建て保険をすると、資産の分散ができるというメリットがあります

相続税対策として

相続税は、「500万円×法定相続人数」までが非課税で扱われます。現金で所持しているより、その分相続税が少なく評価されます。そして、相続税は現金で納付することになっていますが、本人の相続財産は凍結されて、遺産分割協議が終わるまで、銀行、証券会社などから引き出すことができません。 外貨建て保険に限らず、生命保険の死亡保険金は受取人が決まっていて、通常1週間くらいで受け取ることができるそうです。

節税対策ができる

外貨建て一時払い保険を途中で解約した時に、解約返戻金が払込保険料を上回った時の差額が、「一時所得」になるため、所得税がかかります。一時所得には、特別控除が50万円適用されます。差額が50万以下であれば、課税はないことになります。

豪ドル建て保険のデメリット

為替のリスクがある

「為替のリスク」は、変動の幅が大きいという意味です。為替の価格が上がれば、大きな利益が出ます。為替の価格が下がれば、大きな損失になります。危ないという意味ではありません。豪ドルは、主要先進国通貨では、一番為替のリスクが大きい通貨だといわれています。ニッセイ基礎研究所の調査によると、米ドルは円に対して2.8%為替リスクがあり、豪ドルは米ドルより約70%大きい為替リスクがあるそうです。 外貨建て保険の保険金、積立金、解約返戻金、予定利率などは外貨ごとに基準が決められていて、外貨では元本が保証されています。外貨では安全性が高く、貯蓄に向いた保険です。 外貨建て保険に預けた金額を受け取る時、日本円に換算する時に、「為替リスク」が発生します。日本円に換算することを前提とすると、保険金、元本は保証されていないということになります。為替レートはたえず変動しているため、月々の支払いも変動しています。 豪ドル建ての保険は、予定利率が高いというメリットがありますが、金額を日本円で受け取る時の豪ドルの相場によって、大きい利益が出る時もあれば、元本割れする可能性もあります。

カントリーリスクがある

カントリーリスクは、海外の国へ投資や融資などを行う時に、その国の政治や経済、社会の情勢によって、予期のできない損失や投資を回収できなくなるリスクのことをいいます。一般に、先進国よりも新興国の方がカントリーリスクが高いといわれています。戦争や内乱が多いところはカントリーリスクが高くなりやすいようです。 ですが、カントリーリスクはすべての国に存在します。インフレ、為替レートの暴落、政権による経済情勢、治安、自然災害などのリスクです。豪ドルは、先進国通貨でカントリーリスクは新興国ほどではありませんが、天然の資源の生産量と政策金利、輸出、輸入先の国のカントリーリスクに影響を受けやすい通貨ですので、その点は注意しておきましょう。

換金時の手数料がその都度かかる

外貨建て保険は、保険料など支払う時、保険金や解約返戻金など受け取るたびに、両替するための「為替手数料」がかかります。為替手数料は、取り扱う保険会社と、期間によって金額が変わってきます。一般的に、米ドルよりも豪ドルの為替手数料の方が高いことが多いそうです。 保険料の為替手数料は、25銭、50銭くらいにしている保険会社が多いですが、1銭、2回目以降は1円としているところもあります。為替手数料だけ比較すると、高い、安いということになりますが、実際は、保険会社によって予定利率や支払い方法が違っています。米ドルで保険料を支払える会社もあって、手数料のかからない銀行で米ドルに両替して払う方法もあるようです。為替手数料については、加入の前に保険会社に確認しておきましょう。

おすすめの豪ドル建ての保険

 第一フロンティア生命 プレミアレシーブ 外貨建

プレミアレシーブ(外貨建)は、一時払い終身保険です。米ドル、豪ドル、ユーロから選択できます。第一フロンティア生命の外貨建て保険は、銀行など金融機関の窓口で販売される商品です。同じ保険の内容で、銀行によって商品名が違うことがあります。みずほ銀行は、「プレミアレシーブM」になっています。 プレミアレシーブ(外貨建)の特徴として、「定期支払金」があります。定期支払金は、予定利率の計算によって、契約した人が毎年一定額を受け取れるというものです。その代わりに、元本は増えません。最低保険料は300万円(日本円)から。契約できる年齢は、0〜85歳までです。保険料は、保険料円貨入金特約を付加して、円貨で払い込みすることができます。 10年ごとに、定額支払金の固定金利が更新されます。この時に、契約していた通貨を他の通貨に切り替えることが可能です。

マニュライフ生命 こだわり個人年金 外貨建

こだわり個人年金(外貨建て)は、インフレに対応する個人年金です。米ドルか豪ドルのどちらかを選択できます。年金の受け取りの時期、支払い方法などを契約した人の都合に合わせて選ぶことができます。 ☑1.加入してから10年間保険料を払い込んだ人は、保険料の払い込みの停止、再開、範囲内での減額をすることができます。 ☑2.積立利率は毎月更新されます。金利が下がった時は最低保証(年1.5%)があるので、為替リスクは最小限です。金利が上がると利益を期待できます。 ☑3.年金を受け取る時に、払い込み期間の延長ができます。受け取り時に円高の場合に、円安になるまで待つことができるので、外貨建て保険の為替リスクの対策が可能です。延長期間は、1回につき1年から5年で、何回でも延長できます。年齢は、延長した後、支払いを開始する時に、80歳以下であることが条件です。 ☑4.年金の受け取り方法は、契約した人の都合に合わせられるように、幅広い選択肢があります。外貨で年金を受け取ることができる。年金を円で毎年受け取ることができる。年金の支払い開始日から、円で年金を全額受け取ることができる。などです。 ☑5.こだわり個人年金(外貨建て)は、保険契約の締結、維持に対して「保険関係費」がかかるため、運用されるのは保険関係費を差し引いた金額になります。費用は契約する人の年齢、性別によって違うので、一律で記載はされていないそうです。 ☑6.払い込みする時の金額は一定額の円で確定されているので、毎月の円での払い込みの金額は増減することがないようになっています。

豪ドル建て保険の知識を高めて賢く資金を運用しよう

外貨建て保険は、予定利率が高く利益の可能性が魅力的な反面、そこにはいつも為替リスクがあります。貯蓄性より投資性が高いので、外貨建て保険に加入する時には、その国の政治や経済などの情勢を見たり、為替のレートを見て安い時に加入するなどで、為替リスクが少なくなります。 保険会社によって、予定利率や為替リスクの対策(最低保証)、為替手数料、支払い方法などいろいろなポイントが違っています。自分に合った、よい豪ドル建ての保険を探してみましょう。