災害割増特約ってどんなもの?条件や概要をチェックして違いを再確認

保険の特約について今回は「災害割増特約」の、難しい概要や条件を改めて詳しく掘り下げてみました。そこから見えてきたもので、どんなものが対象となるのか、どんな場合に支払われるのか、などポイントや違いをチェックしていきます。

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災害割増特約の概要

災害で死亡した場合に保険金を増額する特約

災害割増特約とはまず何なのかというところですが、災害で死亡した場合に保険金を増額してもらうことができる特約です。「災害」となると思い浮かぶものは、地震・津波・台風などを想像してしますが、それはここでは違い、一般的には日常生活で起こる「不慮の事故」のことを指しています。 ですので、しっかりどんなときに使うものなのかを把握して、この特約の条件に当てはまっているのかを再確認しておくことが大切です。またこの特約が本当に必要なものなのか、特徴や条件をしっかり理解したうえでつけることに重要性があります。 よく間違われるものといえば、「災害割増特約」と「障害特約」の違いです。災害特約について掘り下げて理解したうえで障害特約との違いも見ていきますのでそれぞれの特徴から必要に応じて加入の検討に役立ててください。

特約は単独で契約できず主契約が必要

保険会社などにいざ加入しようと考えたりすると現れる「特約」。この特約についてですが、そもそもその「特約」というものにのみ単体で加入するということができません。 それはなぜかというと特約はわかりやすく言えばオプションなのです。オプションとなると何かメインとなるものがあったうえで、プラスしていくものですよね。ですので、メインとなる主契約をした上に契約するものですので、間違えないようにしてください。 例えばメインである主契約として「生命保険」に加入していた場合、オプションである特約はご紹介している「災害割増特約」や「先進医療特約」など希望に応じて保障範囲を広げ、厚みも出ますがその分保険料も上がるという仕組みです。

特約を付加できる主契約は保険会社により違う

主契約の種類によっても保険会社ごとに追加できるオプションの特約は変わってきます。どういった保障に備えたいのか、きちんと自分の保険に対する考えを明確にしたうえでメインの保険と特約について考えましょう。 特約から考えるのではなくて、メインである主契約から保険会社をいくつかピックアップして選んでいくと導きやすいかもしれません。 または保険について相談できる無料の保険相談窓口などで試しに聞いてみるのもよいです。自分の今必要としている保険やそもそも今の経済的なところで保険に入るメリットはあるのかなどいろいろと参考になりますし、わからないことをこちらの理解しやすいようにまとめてくれたり、保険会社のパンフレットをもらうこともできます。

保険金の支払いは1回限り

今回テーマとなっている「災害割増特約」は、死亡または所定の高度障害状態に該当したときに関する特約ですので、保険金の支払いは1回限りとなります。不慮の事故で180日以内に死亡してしまった場合や、法廷・指定伝染病で死亡・高度障害のときにメインである主契約に上乗せして受け取ることができます。 また、高度障害状態になってしまい「災害割増特約」の災害高度障害保険金や「障害特約」の障害給付金を受け取った後に180日間以内に死亡してしまっても災害死亡保険金を受け取るということは重複ですので、できません。

災害割増特約の支払い条件

地震や台風などの天災ではなく日常生活の事故が対象

災害割増特約の保険金支払い条件についてみていきますが、まず1つ目は日常生活で起こった不慮の事故が対象となります。「災害」とついているので天変地異や自然災害を思い浮かべてしまいますが、対象にはなりません。また間違えやすいところとしては、地震や台風などの天災が原因での「事故」なら対象となるということです。 地震や台風などの天災によって死亡した場合は、対象となりませんので違いを把握したうえで間違えないように理解しておきましょう。

不慮の事故で死亡か障害が残った場合に支払われる

2つ目は死亡だけではなく不慮の事故で高度障害が残った場合に支払われます。それぞれに対して対象となるものが分類によって細かくわけられています。また、感染症予防・医療法に定められている1~3類感染症に指定されている感染症によって死亡または所定の高度障害状態となった場合は、どちらも一時金として支払われます。 「災害割増特約」の主な条件は、この2つとなりますので加入を検討しているのであれば覚えておくことが大切。特約をかけていたにもかかわらず、この条件に当てはまっているのに請求しなかったなどといったことのないように気を付けましょう。

災害割増特約と傷害特約の違い

どちらの特約も死亡時には災害死亡保険金が出る

まずは同じところということで、「災害割増特約」と「傷害特約」2つの特約はどちらも死亡時には災害死亡保険金という一時金が支払われます。どちらも同じように特約であり、同じように死亡時に保険金が出るので、間違えやすくなっています。 また特約の部分は掛け捨てとなるため、災害死亡時の保険金は高くなりますが、貯蓄性は低くなりがちです。ですが飛行機や船、新幹線などでの移動が多い職業の方にはおすすめの特約でもあります。そういった不慮の事故にどうしてもあいやすくなる立場であるからです。 そしてこのどちらの特約に関しても、健康に自信のある方にもおすすめのできる特約でもあります。なぜなら健康な人ほど病気での死亡リスクより災害での死亡リスクがあがります。ですのでどちらのリスクが大きく感じるのかで判断するのも大切なことです。 メインとなる主契約に対して、オプションはどの特約にするのがベストなのかまだ決めかねてしまいがち。それぞれの違いからオプションである特約を比べていきましょう。

災害割増特約は障害状態時に災害高度障害保険金が支給

災害割増特約は、被保険者が不慮の事故や感染症によって障害状態のときに「災害高度障害保険金」というものが支給されます。これには対象となるくくりがあり、第一級障害の状態に該当した場合にのみ支給されることとなります。ですので、特約に関して掛け金が安くなっているのも特徴の一つとして挙げられます。 また災害割増特約は、一度死亡もしくは障害によって保険金が支払われた場合には消滅します。重複して支払われるということもありません。 簡単に言うと災害割増特約はけがの保障として考えるのがいいです。けがのときには病気のときよりも大きな補償が必要となってきます。 一般的にはけがの場合に受けられる保証は、自動車事故の際の人身傷害保険、搭乗者傷害保険、仕事中のけがの際の労災保険となります。考え方はさまざまですが、災害で死亡するという可能性より、病気で死亡する可能性のほうが高いです。 けがで死亡するということは可能性が低いですし、けがの場合は他の保障も受けられるという可能性もあります。これを考えると、掛け金も安い災害割増特約は魅力があります。

傷害特約は障害状態時に障害給付金が支給

一方、もう一つの特約である、「傷害特約」は被保険者が不慮の事故並びに感染症で障害状態となってしまったときに「障害給付金」が支払われるということとなります。こちらは障害等級ごとに支給となっており、細かく分類わけされ、それぞれの項目で給付割合が100%〜10%まで決められています。 その決められた分が、災害死亡保険金額と割合計算され障害給付金として支払われることとなります。幅が広く保障されますので、こちらのほうが掛け金は高めとなっているのが特徴です。 また障害状態についてはそれぞれの保険会社の身体障害表で確認することができますが、1〜6級までの大体43項目の障害状態のいずれかに該当することで、条件がクリアされます。ですので障害の等級が1級の場合には、障害給付金は満額支払われることとなり、6級までしっかり支払われるのも魅力かもしれません。 わかりやすく言えば障害特約は、災害割増特約から給付対象の障害状態の幅を広げたものだということです。

ケガの保障に災害割増特約がベストか検討してから付加しよう

病気の死亡と災害での死亡どちらのリスクが大きいのか。あらゆる死亡原因に占める割合が、災害死亡は少ないという理由もあり保険料も比較的安いです。危険を伴うような、不慮の事故が起きる可能性が高いと感じられる職業の方は少しの保険料をプラスして、保障に厚みを持たせてみるのもいいでしょう。 けがの保障をするのにこの災害割増特約が一番いいのか、主契約があるのかないのかでも変わってくるものですので、必要性を一つ一つ考えながら保険の加入並びに特約について検討していきましょう。

公認会計士・税理士 伊藤 温志

エクセライク保険株式会社 代表取締役。2018年MDRT会員取得。
会計事務所の経営を通じ1,000社を超える顧客の税務/会計/保険/資産運用の相談に対応。
通常の代理店ではみれない顧客情報を扱っていることから、豊富な引出しを有し多くのお客さまから支持を集めている。