子育て中の家庭は、さまざまなものにお金がかかります。そのため定期的に入ってくる児童手当は、非常に助かるもの。しかし振り込まれたまま、貯金されているという家庭も多いのではないでしょうか。児童手当の有効な使い道をみていきましょう。
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目次
児童手当ってなに
中学卒業まで支給される手当てのこと
子育て世代は、なにかと出費がかかるものです。そのため国と自治体は協力して、彼らのために手当を支給しています。それが児童手当です。かつては子ども手当と呼ばれていたので、その呼び名のほうが親しみがある人もいるかもしれません。 そもそも、児童手当はなにに使われることを目的として設定されたのでしょうか。児童手当法に記載されていることをかみ砕くと、子育てをしている家庭の安定、そして児童の健やかな成長のために使われるべき手当とされています。子どものために使われるべきで、決して親の娯楽費などに充ててよいお金ではありません。 手当が支給される時期ですが、申請を忘れずに行えば0歳からスタートし、15歳の3月まで。つまり、生まれてから中学生卒業までです。もらえる金額は、子どもの年齢や、子どもの数、世帯の所得などによって変わってきます。子どもが生まれることがわかった時点で、計画的に児童手当の使い道を考えていきましょう。
児童手当の金額やもらえる時期
年齢によってもらえる金額が違う
子どもを持つ親なら、児童手当がいくらくらいもらえるのか気になるところです。また所得制限もあり、年収960万円以上は、児童手当が毎月5,000円に制限されてしまいます。年収1,000万円付近の収入が見込まれる場合は注意が必要です。 所得制限に引っかからず通常通りもらえる場合、金額は子どもの年齢によって変わってきます。 0〜3歳未満は毎月15,000円、3歳〜小学校卒業までの第1・2子は10,000円で第3子以降は15,000円。中学生は10,000円支給されます。月にたったそれだけの金額か、服やらオムツやら購入したらあっという間になくなってしまう、と考える人もいるかもしれません。 しかし、0歳から児童手当が終了するまでの金額をすべて合計してみると、第1子・2子は198万円、第3子も含んだ場合はなんと合計252万円が手当として支給されていることがわかります。それだけの金額、しっかりと使い道を考えて有効に使いたいものです。
2月6月10月に振り込まれる
児童手当がいつ振り込まれるかというと、毎月ではないので注意が必要。申し込みをしたからすぐに支払われるというわけではないからです。支給月は2月、6月、10月で前月分までの金額が4ヶ月分まとめて支払われます。つまり2月を例に取ると、10月〜1月の4ヶ月分となります。 支給日の多くは、10日か15日で、指定の銀行口座に振り込まれることが多いようです。しかし自治体によって支払日は異なるので、心配な場合はお住まいの市役所などに問い合わせてみましょう。 また、最初に申請をしたからといって子どもが15歳になるまで、ずっと児童手当が支払われるとは限りません。継続して児童手当を受けたいならば、毎年6月1日現在の「児童手当現況届」を提出する必要があります。忘れてしまうと児童手当が止まってしまうので気をつけてください。
気になる児童手当の使い道
赤ちゃんの消耗品に
出産直後は、新しく家族と加わった赤ちゃんのために一からものを揃えなければなりません。ミルクやオムツ、おしりふきなどの消耗品はいくつあっても足りないほど。また、0歳の頃は数ヶ月単位で衣服のサイズが変わるので洋服代もばかにはできません。 また少し大きくなって、保育園や幼稚園に入れれば制服やクレヨンなどの文房具なども購入しなければなりません。洋服も1日に必要なお着替えが5着ほどだったりと、予備の洋服の量も増えます。消耗品購入費用はいくらあってもよいですね。 そのような赤ちゃんの消耗品に児童手当を使うことは、児童の健やかな成長のためという児童手当本来の意義にも沿っています。児童手当本来の使用目的といえるでしょう。
生活費の補助として
生活が苦しく、日々の食事が質素過ぎる場合も、子どもの生活が安定しているとはいえません。そのような場合は生活費の補助に児童手当を充てるのもよいでしょう。 以前厚生労働省の調査で、生活費に児童手当を充てる家庭の割合が、3割ほどだったとマスメディアに取り上げられました。着目されたのは、それが子どもに限定されない生活費だったからです。 もちろん、親のパチンコ代など娯楽費に使用されるのは論外です。しかし家庭の生活費が豊かになることは、日々の食事や生活の向上を意味します。 その生活力の底上げは、間接的に子どものいる家庭の安定に、つながっていると考えることもできるのではないでしょうか。子どもにも関わる生活費の一部に、児童手当を充てることも手当の使い道の1つだと思います。
学資保険にあてる
子どもを大学まで進学させたいと考えた場合、少なくとも500万円は用意しておきたいものです。私立大学に入りたいなど、子どもの要求をかなえてあげたい場合には、1,000万円くらい貯めておきたいところでしょう。 しかし、いざそのときになって必要な資金が手元に貯金できているか、心配になるのではないでしょうか。子どものための学資はすぐには貯められないため、妊娠がわかった頃から計画的に考え始めたほうがよいかもしれません。 もしも児童手当を学資保険に充てたとしたら、500万円のうち200万円近くが児童手当からまかなえるのです。そのため、児童手当は学費に。この使い方が比較的多いといわれています。 もしも親が働けない状況に陥るなどなにかあった際の保証となるのが、学資保険です。ただ、利率があまりよくないときには保険をかけるメリットも少ないため、児童手当の一部のみを学資保険に充てるなど、定期預金などと分散して学費を貯めるほうがよいかもしれません。
幼稚園保育園の学費に
近くに公立の幼稚園があれば学費も安く抑えられますが、多くが私立の幼稚園です。そうすると学費も予想以上に嵩んできます。支払うのは月々の月謝だけではありません。 入園金、制服代、バス代、お弁当代、遠足代なども決してばかにはできません。たとえ私立幼稚園就園補助金制度を差し引いたとしても、3年間通わせれば100万円近くの出費となります。月に換算すれば、毎月約3万円程度です。 児童手当は、0歳〜3歳未満が15,000円、3歳〜中学卒業までが10,000万円(第1子・2子)もらえますので、卒園までを考えれば合計約90万円ほどになります。子どもが生まれてから児童手当を幼稚園費用としてため続ければ、3年間幼稚園に通わせた場合の100万円近くの出費のうちのほとんどが児童手当でまかなえてしまうのです。 もしも生まれてすぐにそのことに気がついたのなら、児童手当を日々の生活費などに充てずに、幼稚園費用として着々とため続けるのもよい使い道です。
将来のために貯金
生活に余裕のある家ほど、児童手当を日々の生活費や消耗品に充てずに、学費のための貯蓄や将来のための貯金に充てることが多いようです。本来、子どものために使うのが目的の児童手当を貯金に充てるのはおかしいのでは、と思う人もいるかもしれません。 しかし、親は子どもを授かったときから、子どものことを考えるものです。もしも自分たち親になにかあったら、そのような不安もでてきます。 親が事故で亡くなったり、働けない状況はだれにでも起こりえます。そしてその状況に陥ったときに頼れるのは、やはり貯金でしょう。親が動けない状況で、さらに貯金もなければ子どもの生活は安定しません。 そのために、将来のことを考えて子どもの名義の通帳を作るのもよいことだと思います。親になにかあったときに親名義では口座が凍結されてしまい、すぐには引き落としができない可能性が。子どもの名義の通帳に少しずつでも振り込んでいくことは、子どものためを思った使い道です。
児童手当の使い道は人によって様々
児童手当の使い道といっても、それぞれの家庭の状況に合わせて千差万別だといえるでしょう。家計自体が苦しい場合には、将来のための貯蓄よりも目の前の消耗品や幼稚園代に充てるのがよいです。 そして少し余裕があるのならば、大学までを見すえた学費や将来のための貯金が望ましいかもしれません。まずは自分の家庭の状況を冷静に見直し、子どものために最適だと思われる使い方を考えましょう。