年金の源泉徴収票の見方。紛失した方は確定申告までに再発行しよう

年金の源泉徴収票が届いたけれど、見方がわからないという方は多いです。源泉徴収票は確定申告時に必要な書類です。確定申告をするときのためにも、見方をわかっておいたほうがいいでしょう。また、紛失してしまった場合は再発行の手続きをしましょう。

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年金の源泉徴収票の見方

支払金額は所得税などが差し引かれる前の金額

年金の公的年金等の源泉徴収票(以下、源泉徴収票)には、「支払金額」という欄があり、支払われた年金合計金額が記載されています。この支払金額は、所得税等や社会保険料が差し引かれる金額です。例えば、平成28年分の源泉徴収票は、平成28年中に厚生年金保険、国民年金などの老齢もしくは退職を支給事由とする年金を受け取った方に対して、日本年金機構から送られてきます。その源泉徴収票に記載されている内容は、平成28年分として支払われた年金合計額や源泉徴収された所得税額などです。 源泉徴収票は、所得及び復興特別所得税の確定申告の際に添付書類として必要になります。現住所を管轄する税務署で確定申告は受け付けているので、それまで大切に保管しましょう。また、源泉徴収票が送られてくるおよその日程は日本年金機構のホームページで確認できます。 詳細はこちら

源泉徴収税額は源泉徴収された所得税の合計額

源泉徴収票の「源泉徴収税額」という欄には、年金から源泉徴収された所得税額及び復興特別所得税の合計額が記載されています。年金の源泉徴収税額については、「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」を提出した場合と提出しない場合で定期支給の源泉徴収税額に違いがあるのです。

「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」を提出した場合の算出方法

(2ヶ月分の支給額−2ヶ月分の控除額)×5.105/100 という計算式で定期支給の源泉徴収税額を算出します。控除額とは、基礎的控除及び人的控除(配偶者控除や扶養控除等)の合計額のことです。

「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」を提出しなかった場合の算出方法

(2ヶ月分の支給額−2ヶ月分の支給額×25/100)×10.21/100 という算出方法で定期支給の源泉徴収税額を算出します。

控除対象配偶者は受給者本人または配偶者で所得がない方のこと

源泉徴収票にある「控除対象配偶者」とは、受給者本人または配偶者で所得がない方または所得が38万円以下である方のこと。配偶者とは、婚姻届けが提出済みの方のことです。「控除対象配偶者」の欄にはさらに、「一般」「老人」と区分されており、こちらは該当する場合に「*」の印が記載されています。提出された扶養親族等申告書に基づいて記載されており、扶養親族等申告書の提出が不要な方はこの欄が空欄です。 「一般」控除対象配偶者に該当する方は、控除対象配偶者のうち生年月日が昭和22年1月2日以降の方。「老人」控除対象配偶者に該当する方は、控除対象配偶者のうち生年月日が昭和21年1月1日以前の方です。

「本人」欄について

「本人」欄は、「特別障碍者」「その他の障碍者」「特別寡婦」「特別寡夫」と区分されています。こちらについても見方は他と同じで、提出された扶養親族等申告書に基づいて記載されており、該当する場合は「*」の印、扶養親族等申告書の提出が不要な方はこの欄が空欄です。 源泉徴収票には、他にもさまざまな欄があります。見方がわからないなど、何か不明な点があれば、年金事務所の窓口や街角の年金相談センターに行って直接質問するか、ねんきんダイヤルで電話相談しましょう。

源泉徴収票の再発行方法と必要なもの

電話による再発行はねんきんダイヤル

源泉徴収票の再発行を希望する場合は、ねんきんダイヤルに電話をしましょう。ナビダイヤルは、一般の固定電話からであれば市内通話料で利用できますが、携帯電話などの一般の固定電話以外からかける場合は、通常の通話料がかかります。また、050から始まる番号の電話であるIP電話からかける場合は「03-6700-1165」に電話しましょう。?ただし、「03-6700-1165」の電話番号にかける場合は、通常の通話料がかかります。 ねんきんダイヤルに問い合わせをした際は基礎年金番号を知らせる必要があるので、基礎年金番号がわかるものを用意しておき、どんな質問でも答えられるようにしましょう。源泉徴収票は、過去8年分が申請可能で、再発行したものは、日本年金機構に登録されている本人の住所に送付されます。

例えば平成28年度分の源泉徴収票の再発行の場合

例えば平成28年度分の源泉徴収票の場合、日本年金機構より、平成29年1月13日〜19日にかけて、順次送られてきます。(郵便事情により、自宅に届くまでに10日程度待つ場合がある。)1月に届いた源泉徴収票は、確定申告の添付書類として必要になるため、大切に保管しましょう。 しかし、いざ確定申告いにをしようと思ったら源泉徴収票が見当たらないとなると、再発行の手続きが必要です。確定申告は2月16日〜3月15日なので、期限ギリギリになって困ることがないように、確定申告の時期が近づいてきたら必要書類の確認を早めに済ませておくといいでしょう。

公務員をされていた方の再発行の連絡先

勤めていた方でサラリーマンやOLをされていた方が源泉徴収票の再発行をする場合の連絡先はねんきんダイヤルですが、公務員をされていた方が源泉徴収票の再発行をする場合の連絡先は2つあります。 公務員をされていた方は、老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金・退職共済年金(共済年金)に加入しているため、老齢基礎年金が日本年金機構のねんきんダイヤルへ電話し、老齢厚生年金・退職共済年金が所属していた共済組合に電話することになるのです。所属していた共済組合は、国家公務員、地方公務員、公立学校の先生などによって異なります。

来訪による再発行は年金事務所または年金相談センター

近くの年金事務所または年金相談センターまたは街角の年金相談センターに来訪して再発行を依頼することも可能です。街角の年金相談センターの中には、日本年金機構に登録されている本人の住所に後日郵送になるところがあるので、注意しましょう。なお、来訪により再交付される方は、事前に必要書類の確認もしておくことが大切です。

街角の年金相談センターとは

街角の年金相談センターとは、日本年金機構からの委託を受けて、全国社会保険労務連合会が運営しているセンターです。対面で年金に関する相談をしています。 電話で不明な点を問い合わせすることはできますが、電話による年金相談は受け付けていません。また、担当者が対面で年金相談をしている場合、問い合わせの電話に出られないことがあります。予約相談の受付はねんきんダイヤルで行っているので、電話をするなら年金ダイヤルにかけましょう。

電話の場合は本人の基礎年金番号が必要

ねんきんダイヤルに電話して再発行のみの申請をする場合は、本人の基礎年金番号が必要です。他にも、氏名・生年月日・住所・電話番号などの本人確認や、電話をかけている方の氏名・本人との続柄・電話番号などの確認をします。 基礎年金番号については、青色の年金手帳で確認することが可能。青色以外の年金手帳を持っている方は、以下の書類でも確認することができます。 ☑ 1.基礎年金番号通知書 ☑ 2.国民年金保険料の口座振替額通知書 ☑ 3.国民年金保険料の納付書や領収書 ☑ 4.年金証書 ☑ 5.年金額改定通知書や年金振込通知書など ☑ 6.ねんきん定期便

電話の場合は発送まで2週間程度かかる

電話による再発行を依頼した場合は、源泉徴収票が送られてくるまでに約2週間くらいかかります。急いでいる方は電話ではなく近くの年金事務所に相談したほうが早く済むでしょう。街角の年金相談センターに来訪する場合でも対応してもらえますが、後日郵送という取り扱いになる場合があるので注意が必要です。急いでいる方は、事前に確認してから来訪したほうが安心です。 源泉徴収票は確定申告に添付する書類なので、確定申告の時期に間に合わせる必要があります。電話で再発行をする場合は2週間程度かかるということを考慮し、早めに再発行の手続きをするようにしましょう。

本人来訪の場合は日本年金機構が送付した書類と本人確認ができる書類が必要

日本年金機構や街角の年金相談センターに本人が来訪して、源泉徴収票の再発行の手続きをする場合、必要な書類があるので事前に確認しておきましょう。必要な書類とは以下のものになります。 ☑ 1年金手帳、年金証書または改定通知書など、日本年金機構から送付された書類 ☑ 2.運転免許証など、本人確認ができる書類 日本年金機構に来訪すれば、即日再発行も可能です。予約相談の受付はねんきんダイヤルで行っているので、予約をしてから来訪しましょう。

代理人の来訪時は本人の年金手帳や委任状や印鑑が必要

源泉徴収票の再発行の手続きをしたいものの、事情があり本人が日本年金機構や街角の年金相談センターに来訪できない場合は、代理人の方に手続きをしてもらうことも可能です。代理人が来訪する場合は、必要な書類が増えるので注意しましょう。必要な書類は以下のものになります。 ☑ 1.本人の年金手帳、年金証書または法定通知書など、日本年金機構から送付された書類 ☑ 2.本人の委任状 ☑ 3.運転免許証など、代理人の本人確認ができる書類 ☑ 4.本人の印鑑

来訪の場合は後日郵送となるセンターもある

街角の年金相談センターに来訪して源泉徴収票の再発行の手続きをする場合、後日郵送となるセンターもあるので注意しましょう。その場合は電話で再発行の手続きをしたときと同じように、日本年金機構に登録されている本人の住所宛てに郵送されます。 郵送になった場合は2週間ほどかかる場合があるので、急いでいる方は事前に問い合わせをするか、日本年金機構に来訪したほうが手続きが早く済みます。また、どちらの場合でも、来訪時の必要な書類が揃っていないとすぐに再発行ができなくなるので注意しましょう。

源泉徴収票が届かない場合も再発行方法にて手続きをする

源泉徴収票が届かない場合は、ねんきんダイヤルに電話をしましょう。その場合も、再発行方法にて手続きをすることになり、日本年金機構に登録されている本人の住所宛てに郵送されます。電話をしてから源泉徴収票が自宅に届くまでの期間は2週間程度です。 老齢の年金を受けている方の場合は、毎年1月中には日本年金機構から源泉徴収票が送られてきます。もし2月になっても届かなければ、ねんきんダイヤルに電話をして再発行方法の手続きをとりましょう。また、障害年金、遺族年金については課税の対象外となるので、源泉徴収票の発行を行っていません。

確定申告の際に提出する必要がある為大切に保管する

年金の源泉徴収票は1月頃に送付されてきます。その源泉徴収票は2月16日〜3月15日にある確定申告の際に提出する必要があるため、大切に保管するようにしましょう。 もし源泉徴収票をなくしてしまった場合は、再発行の手続きが必要です。電話で再発行の手続きをすることもできますが、2週間ほどかかってしまうので、急いでいる方は日本年金機構に直接来訪したほうが早く済みます。その際には必要書類を忘れないようにしましょう。

公認会計士・税理士 伊藤 温志

エクセライク保険株式会社 代表取締役。2018年MDRT会員取得。
会計事務所の経営を通じ1,000社を超える顧客の税務/会計/保険/資産運用の相談に対応。
通常の代理店ではみれない顧客情報を扱っていることから、豊富な引出しを有し多くのお客さまから支持を集めている。