「満期のある生命保険を検討中だけど、仕組みがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。今回は満期のある生命保険の詳しい仕組みや、保険の選び方などを徹底的に解説します。きちんと保険を理解した上で、後悔のない契約をしましょう。
保険をキチンと見直せば、お金をたくさん増やすことできます。
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目次
生命保険の満期保険金について解説
解約返戻金を受け取ることができる
生命保険が満期を迎えると、解約返戻金を受け取ることができます。これは、生命保険を満期に解約するにあたって、契約者に払い戻されるお金のこと。今まで支払った分の保険料がまるごと払い戻されることも多いです。 ただ、満期を迎え保険金や解約返戻金を受け取ったあとは、今までの保障はなくなるため注意が必要です。満期に保険金や解約返戻金を受け取るということは、契約を解除すること。当然今までついていた保障はなくなってしまいます。 「満期になって保障がなくなるのは困る」という場合には、終身タイプや更新が可能な保険を選ぶようにしましょう。また、満期の時期は契約時に設定することが可能です。契約を行う際には、必ず「いつまで保障が必要なのか」「いつ保険金や解約返戻金を受け取りたいのか」をしっかりと考えるようにしてください。
ライフプランを設計しやすい
満期に解約返戻金を受け取れる保険は、ライフプランを設計しやすいというメリットがあります。無事に満期を迎え、解約返戻金を受け取ることができれば、そのお金の使い道は自由。さまざまな用途に使用できます。 たとえば、保険加入時に「45歳くらいで子供の進学にお金がかかりそう」と考えるのであれば「45歳に満期を迎え、解約返戻金を受け取れる保険」を契約すればよいのです。何歳にいくら必要になるのかを想像し、満期を決定することでライフプランを設計しやすくなります。 また「毎月保険料を支払うことで、満期に解約返戻金を受け取れる」という意味では、貯蓄性があるといえるでしょう。万が一のことに備えつつ、設定した年齢になるとお金を受け取ることができる保険。一度自分のライフプランを考え、保険加入が必要かどうか検討してみてくださいね。
支払っている保険料より多く戻ってくる商品もある
中には、支払っている保険料より多い金額が戻ってくる商品もあります。その中でもっともメジャーであるのが終身保険。満期のある保険とは異なり、契約を解除しない限り一生保障が続きます。 終身保険の一つに「払込型」があります。これは、何歳までに保険料を払い込むか契約時にあらかじめ設定するもの。例えば、45歳にすべての保険料を払い込む設定にすると、46歳以降は、支払った分の解約返戻金を受け取ることが可能。また、契約を解除しない限り、ずっと保障が続きます。 さらに「低解約返戻金型」の終身保険であれば、解約せずに契約を据え置きすることで、どんどん解約返戻率がアップ。46歳以降は、徐々に受け取れる解約返戻金が増えていくのです。返戻金の額は保険会社によって異なります。低解約返戻金型終身保険に加入の際は、払込年齢と、年齢に応じた返戻率をしっかりと確認しましょう。
満期のある生命保険の選び方
途中で解約したときの解約返戻金はどのくらいか
満期のある生命保険の場合、途中で解約をすると解約返戻金が減額してしまう可能性があります。中には、支払った分の7〜8割程度しか解約返戻金を受け取れないケースも。 満期まで保険に加入することを前提で契約する方がほとんどですが、長い人生の中で何が起こるか分かりません。不足の事態に備えるためにも、事前に途中で解約したときの解約返戻金がどのくらいか確認しておきましょう。年齢や年数ごとに「返戻率が〇%」と定められていることが多いので、しっかりとチェックしてください。 また、低解約返戻金型の場合、保険料を払い込む前に解約をすると元本割れしてしまう場合がほとんどです。できるだけ損をしないためにも、十分に保険内容を把握し、自分に合った契約をすることが大切です。
万が一の保障はどのようになっているのか
保険は、万が一に備えるための商品。保険者の死亡時には、どのような保障が受けられるのか、事前にしっかりと確認しておきましょう。保障の内容は、パンフレットなどでチェックすることができますが、わかりにくい場合はファイナンシャルプランナーに説明してもらうことも一つの手段です。 多くの保険では、満期前に保険者が死亡した場合「死亡保険金」としてお金を受け取ることができます。ただ、このとき支払われる死亡保険金の額は契約によってさまざま。契約者が自由に設定できる保険もあれば、あらかじめ額が決まっているタイプも存在します。 大切なのは「保険者が死亡したときに、いくらお金が必要になるのか」を十分に検討すること。必要な金額は、預金の有無や家族の人数などによって変わってくるでしょう。保険者の立場を考慮しながら、必要となる死亡保険の金額を計算してみてください。
月々の支払額を途中で変更することができるのか
長い人生の中で「どうしても月々の保険料を支払えない」という場面もでてくるかもしれません。このようなときに重要となるのが支払額中途変更ができるかどうか。月々の支払い額を変更できる保険であれば、解約せずに契約を継続できます。 月々の支払額を変えるには、変更時の解約払戻金を一時払の保険料に充当する方法や、保障期間や保障額を変更する方法があります。また、このほかにも保険会社によってさまざまな方法が存在します。 保険料を支払えなくなる可能性を考慮するのであれば、あらかじめ「支払い額の変更は可能か」保険会社に確認しておくとよいでしょう。変更できないようであれば、ほかの保険商品を検討するのも一つの手段です。また、中には身体が不自由になってしまったり、重い病気にかかったときに「支払いが免除される」という保険も存在します。いろいろな保険内容があるので、万が一の際のことを考えらながら商品を選ぶことが大切です。
生命保険の加入前準備
何年後にいくら必要であるかを考える
生命保険を選ぶ際に重要なのは、何年後にいくら必要であるかをしっかりと考えること。一度人生を逆算してライフプランを考えてみてください。 「自分が50歳になるまでに子供を独り立ちさせたい」のであれば、「45〜46歳に大学進学や一人暮らしの資金が必要になる」かもしれません。また「家を40歳で建てたいから、頭金として39歳までにお金を用意しておきたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。 ライフプランは当然人それぞれ異なりますが、そのプランに応じた必要となるお金を計算しておくことが大切です。「自分の人生設計がよくわからない」「必要なお金の計算が難しい」という場合には、保険のプロであるファイナンシャルプランナーに相談することも一つの手段。必要なお金や保険について、親身に相談にのってくれるでしょう。
月々に無理がない金額に設定する
保険は、何年・何十年と長い間支払いが続く商品。月々の支払い額は、無理がない金額に設定しましょう。「保険金や解約返戻金を多く受け取りたいから」「貯蓄性がある保険で、しっかりとお金を貯めたいから」と無理な金額に設定すると途中で支払いが困難になり、結果的に損をしてしまうケースも。家計を確認しながら、無理のない金額を考えてください。 一般的に、生命保険に掛ける割合は、家計の1割程度が適切だといわれています。月25万円の家計であれば、25,000円程度の保険料が目安。ただ、保険の特徴や性質によって毎月の保険料の意味合いは変わってくるでしょう。 「生命保険は家計の1割程度」を一つの目安とし、本当に自分に必要な保険を見極めることが大切です。万が一に備えることを一番の目的にするのか、貯蓄性を重視するのか、保険に求めるものを考えてみてください。
満期のある生命保険はライフスタイルに合わせて選ぶ
満期のある生命保険は、ライフスタイルに合わせて選ぶことが重要なポイント。何年後、何歳のときにいくらお金が必要になるのか考えてみましょう。先のことを見通して、保険に加入することが大切です。 また、生命保険は「人生で2番目に大きい買い物」といわれるほど、高額な商品。損をしたり、契約を後悔しないためにも事前にしっかりと保険内容を把握してください。万が一の際の保障金など、内容に十分納得した上で、生命保険を契約しましょう。
エクセライク保険株式会社 代表取締役。2018年MDRT会員取得。
会計事務所の経営を通じ1,000社を超える顧客の税務/会計/保険/資産運用の相談に対応。
通常の代理店ではみれない顧客情報を扱っていることから、豊富な引出しを有し多くのお客さまから支持を集めている。