現在、日本では超低金利時代のため、日本国内の保険で積み立てをしても、昔ほど高い金利で安全に運用できない時代です。そんななか、保険会社では、金利が日本よりも高い外貨で運用する生命保険をアピールすることが多くなっています。
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目次
ドル建て保険の特徴
金利が日本円で積み立てるより高い
ドル建て保険とは、ドルで保険料を払い、保険の運用もドル、受取もドルでおこなうという商品内容です。日本で販売している保険ですが、考え方としては「米国の保険に加入するもの」と考えると分かりやすいと思います。 しかし、商品によっては、円で保険料を払い、運用はドル、受取は円かドルを選らんで受け取れるというものもあります。日本円で受け取るとなると、そのときの為替変動で金額は増減しますので、注意が必要です。現在、日本では超低金利時代が続いています。2016年2月のマイナス金利導入によって、初めて日本国債の利回りがマイナスとなりました。 保険会社は、保険商品の主な運用は、国債で運用しています。運用している国債がマイナス金利ということは、運用しても資産は増えないということになります。そんな円建て保険とは違い、ドル建て保険の魅力の1つには、円建てよりも高い金利ということがあげられます。 そこで、金利の高いドルで運用する保険で積み立てをすることで、日本円で積み立てをおこなうより高い貯蓄性が期待できるというわけです。
予定利率が高いので円建てより割安
ドル建て保険は、円建て保険より予定利率が高いことが特徴です。予定利率とは、契約者に対して約束する運用利回りのことを表し、予定利率が高いほど、保険料は安くなります。 反対に、予定利率が低いと割引率も低いということですので、保険料は高くなります。予定利率が高いか低いかが、保険料に影響がでるということがいえるのです。 ドル建て保険は、円建てより割安の保険料で、ほとんど同じ保障内容や、満了金が期待できることもメリットの1つです。また、高い利率と優れた運用性があるため、最低保障された予定利率に加えて上乗せされることも考えられます。
為替の変動で支払額や受取額が変わる
ドル建て保険ということは、為替の変動の影響を受けます。為替リスクは不確定ですので、保険に加入するときに確実な判断はできません。加入時期が受取時期より円安であれば為替差益がでますので、理想的です。 しかし、受取時期が加入時期より円高な場合、自分でコントロールすることで、リスクを回避することができます。 つまり、満期時や、死亡保険金を受け取ってすぐに円に換金しないということです。そのときの為替レートで、ご自身が有利になる時期を選択できるのです。受取時期は、慎重に検討することが大切です。
資産運用としてドル資産に分散投資ができる
ドル建て保険に保有しているということは、ドル資産に分散投資をしていることになります。今は、日本は超低金利時代ですので、銀行に貯蓄したり、日本国債を保有しているとしても、微々たる金利しかつきません。そして、日本株式で運用しても、日本円だけ保有となると、将来、日本の物価が上昇した際のリスクに対応することは難しいです。 このようなインフレのリスクに対応するには、外貨を分散して保有する必要があります。そこで、ドル建て保険は、比較的分かりやすいアメリカの公社債を中心に運用していますので、今まで外貨建て商品を保有したことがない人にもおすすめです。 ドル建て終身保険に加入することによって、通貨の分散投資もできますし、保障も受けらることもあり一石二鳥といえます。円建てや外貨建て商品の両方を保有することで、世界経済の相場の動きを頻繁にみる必要もなく、分散投資ができることは、インフレリスクの回避に有効です。
円建てには無い為替手数料がかかる
ドル建て保険に加入する際、為替手数料がかかります。為替手数料とは、円をドルに替えたり、ドルを円に替えたりするときにかかる手数料のことです。 この為替手数料は保険料を払うときに毎月発生します。何社かの外貨建て商品を大体1ドルあたりおよそ10銭前後のものが多いようです。10銭というと微々たるものに感じますが、毎月となると考えものです。 ドル建て保険の保険料は、円建て保険より割安です。でも、為替手数料が毎月かかるというのは、ドル建て保険のデメリットの1つになります。
受取時にドルのまま据え置ける商品もある
外貨建て商品の満期のときに、もし為替が円高になっていた場合、そこで円に換算すると為替損がでます。満期時や死亡保障を受け取る時期が、必ず円安とは限りません。 そこで、ドル建て保険の商品によっては、外貨のまま受け取り、円安になるまで保険会社に預けておくことができるものがあります。その預けている間、為替相場の様子をみることができるのです。ドル建て保険には、保険料の支払い方法に2つの方法があります。毎月保険料を支払うタイプと、加入時に一括で支払う一時払いタイプという方法です。 特に一時払い保険に関しては、保険料支払い時期と保険金や解約返戻金の受取時に、為替の差が直接影響を受けます。そうなると、加入時の為替レートはどうなのか、将来的に円高に動くのか円安に動くのかを、判断する力が必要となってしまうのです。将来の為替レートを予想するのは、困難な技です。 そんなときの為に、満期時や解約時にドルのまま生命保険会社に預けておくことができるものもあります。つまりは、満期時に加入時より円高だとしても、為替リスクを受けずに自分の換金したい円安の時期を選べるということです。 外貨で据え置けるかどうか、必ず確認する必要があります。そでができるかできないかが、元本割れしてしまうかどうかの別れ道でもあります。
円安になったときに解約時期を考える
円安になると支払額も返戻金も高くなる
ドル建て保険は、為替が変動するので、毎月支払う保険料が変わります。円建て保険より高い利率で運用して、資産を増すことを目的としてドル建て保険に加入するかと思いますが、契約時期や解約時期によって為替差損が発生することも頭に置いておくことも必要です。 ベストなタイミングとしては、円高の時に契約して、解約時は円安という為替相場です。例として、100円だして1ドルの保険に加入したとします。満期のときに、1ドルが120円と加入時より円安になった場合は、為替差益が発生します。 逆に、100円だして1ドルの保険に加入し、満期時に1ドルが70円だとします。そうすると、加入時より満期時が円高ですので、為替差損が発生することになります。この為替の変動が、支払額や返戻金に影響するということです。
支払額が家計に負担になるようなら考えどき
ドル建て保険は、メリットもありますが、デメリットもあります。ドル建て保険は、円建て保険よりも高い利率で運用し、貯蓄に有利な商品です。そのメリットだけを受け取って加入したとしても、支払額が家計を圧迫しているようなら、無理をして保有し続けることはしないでください。 デメリットとして、ドル建て保険には円建て保険とは違い為替変動リスクがあります。家計に余裕がないときに保有し続けると、本当に解約したい時期に為替差損で大幅に損をすることもあります。少しでも支払額に負担を感じたら、そのときにじっくり考えることが必要です。 一般的にドル建て保険を保有をしたほうがいい人というのは、家計に余裕がある人です。多少の為替変動リスクがあり、少し為替差損がでたとしても家計には影響がないという人です。日々の生活に必要な家計を気にしながら、そして、為替変動も気にしならがらの資産運用は、不安な気持ちなります。 また、安全性重視の人は、元本割れのリスクが怖いと感じるかもしれません。そういう人は、ドル建て保険ではなく、決まった金額が満期時に受け取れる円建て保険に加入することをおすすめします。
解約すると返戻金が戻るが保障は無くなる
ドル建て保険を途中で解約した場合、解約返戻金が受け取れます。そして、解約したので、月々の保険料の支払いはなくなります。そこで、解約した時期が加入したときよりも円安になっていれば、為替差益がでる場合があります。 逆に、デメリットとしては、ドル建て保険を解約したあとは保障がなくなるということです。ドル建て保険を解約する場合は、今後の保障のことも考えなければいけません。そして、解約する時期の為替の状況も考える必要があります。とても簡単な内容とはいえません。 ドル建て保険以外の保障がない場合や、貯蓄に余裕がない場合は、解約したくても簡単に解約できないということもでてきます。ドル建て保険は加入するときから、もともと加入している保険の保障も見直しながら考えることも必要になります。
解約時の返戻金は金額によって税金がかかる
ドル建て保険の解約返戻金に対する課税方法は、円建て保険と同じ方法でおこないます。この場合は、ドルを円に換算したときの差益が課税の対象となり、受取額が支払い額を大幅に上回った際に、税金の支払いが必要になってきます。 計算式は、(解約返戻金−払込額−50万円)÷2となります。 50万円が控除されるということなので、かなりの益がでた場合、一時所得として税金を支払うことになります。50万円を超える部分に関しては、その2/1の金額が他の所得と合算されて総合課税されるという仕組みです。
リスクを正しく理解すれば資産づくりが可能
ドル建て保険に加入するにあたっては、リスクをしっかり理解することが大切です。ドル建て保険のリスクは、為替の変動で満期時や解約時に、為替差損がでることがあります。また、為替の状況によっては、支払う保険料が高くなります。ドル建て保険には、為替リスクが不可欠です。 ドル建て保険には、加入時に全額支払う一時払いタイプと、毎月払いタイプがあり、これら2つの支払い方法の違いをしっかり理解して、為替レートの動きを注意する必要があります。 このような為替リスクを回避する為に、保険金をドルのまま据え置ける商品かどうかも忘れずに、確認することを忘れてはいけません。また、円建て保険には為替手数料は発生しませんので、為替リスクはリスクと考えていいでしょう。 ドル建て保険では、保険料支払時や保険金受取時に日本円に換金すると、為替手数料がかかります。商品性が同じでも手数料が安いか高いかで受け取る利益も違ってきますので、しっかり、商品ごとの為替手数料もチェックして選ぶ必要があります。 ドル建て保険の円建て保険より、高い予定利率ということだけで、飛びついで加入するのではなく、ドル建て保険の商品性に関してリスクを充分に理解することで、安心して資産運用ができます。ドル建て保険に加入するかどうかは、商品のメリット・デメリットをしっかり知ることが大切です。
エクセライク保険株式会社 代表取締役。2018年MDRT会員取得。
会計事務所の経営を通じ1,000社を超える顧客の税務/会計/保険/資産運用の相談に対応。
通常の代理店ではみれない顧客情報を扱っていることから、豊富な引出しを有し多くのお客さまから支持を集めている。