自分は保険に入っているけれど、家族の分はどうする?とくに子供が小さい時には、保険をどうするかは悩みどころです。たとえば、自分の保険に家族ものせることができる、家族定期保険特約を検討することもあるはず。メリットを知って、賢く利用しましょう。
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目次
家族定期保険特約の概要
保険の期間は一定
家族定期保険特約は、自分の保険に家族の保険もつけることができるという特約です。簡単にいうと、自分だけでなく家族の医療や死亡時の補償もしてくれるサービスで、多くの場合、個別に家族が保険に加入するよりも安く入れるようになっています。 ただし、家族定期保険特約には条件が付くことが多く、保険期間が一定であることも多いようです。また、保険契約者本人の死亡により、家族の保険は引き継がれなくなることもあります。また、本人の保険よりも安く、その分条件面では劣ることが多いのが、家族定期保険特約の特徴とされています。それでも、別途家族が個別に保険に入らずに済むことや、比較的低価格で保険加入できることから、特約の一種として人気の保険です。
3つの契約形態がある
家族定期保険特約には、3つの契約形態があります。家族定期保険特約「本人と配偶者」、「本人と子供」、「本人と配偶者と子供」の3パターンに分かれることが多く、このいずれかを選択することになります。 配偶者が個別に保険に入っていない場合は、配偶者を交えたものを選択することが多いでしょう。子供は、自治体によっては医療費が無料になっている地域も多く、幼いうちはあまり医療費負担を感じることは少ないかもしれません。このため、医療費がかかるようになる年齢から入るようにするなど、後から加えることも可能です。
配偶者や子供を被保険者に設定できる
家族定期保険特約には、配偶者や子供を被保険者に設定できる家族型というものもあります。家族型であれば、もしも本人が先に亡くなってしまった場合でも、家族の補償を継続することができるなど、メリットがある場合もあります。 こういった細かな違いは保険会社によってサービスが変わってきますので、各社サービスを見比べて、比較検討するとよいでしょう。家族型がない場合もありますし、この他の特約が充実している場合もあります。加入する前に、しっかりと検討しましょう。
給付金は6割程度をかけたものが支給される
家族定期保険特約は多くの場合、もしもの時の給付金は、保険加入者本人よりは減額される傾向にあります。多くの場合、契約者本人が入院したり死亡したりした際に受け取ることができる金額に、6割程度をかけたものが、給付金として支給される傾向にあります。 たとえ6割でも補償を受けることができるのは、大きなメリットといえるでしょう。とくに、扶養家族の場合は、主たる生計を担っているわけではないため、高額な補償を受けるため高額な保険料を支払い続けるのは、負担になります。これを避けつつ、ほどよく補償を受けることができるのは、家族定期保険特約の大きなメリットといえます。 こういった、補償の部分も含めて、家族を特約に入れるか、家族個人で保険に加入するか検討するとよいでしょう。とくに配偶者は、所属している企業などで加入できる保険があれば、個別に入る方が得な場合もありますので、他商品との比較が必要です。
更新する度に保険料が上がる
家族定期保険特約は更新するたびに保険料が上がる場合もあります。これは加入時に説明がされるはずですので、よく確認しておきましょう。保険料が上がることによって、場合によっては家族が個別に保険に加入する方が得になることもありますので、よく見ておく必要があります。 更新のたびに保険料が上がっていく場合は、ある程度保険料が上がった時点で、特約を外すことも考えておきましょう。子供の場合は、独立して自分で保険に入るようになることもありますので、将来的なことも考えながら、期間限定で入っておくとよいでしょう。 また、補償の内容もよく見ておくとよいです。大人と子供では必要なものや起こりやすい事故、かかりやすい病気が変わってきます。そのような点も踏まえて、家族定期保険特約をつけるか決めるとよいでしょう。
家族定期保険特約のメリット
家族がもしもの場合保険金が受け取れる
家族定期保険特約のメリットは、家族にもしものことがあったときに保険金が受け取れることです。配偶者が仕事をして収入を得ていない場合でも、病気や死亡による影響は深刻です。病気になれば、これまで行っていた家事や育児ができなくなるため、その分時間やお金がかかるようになります。さらに医療費も入院などをすれば、高額になることでしょう。高額医療費の返還だけでは、まかないきれない場合もありますので、やはり保険に入っておくと安心です。 配偶者の死亡時も、子供がいた場合は特に深刻な影響が考えられます。これまで配偶者が行っていた育児を担う人物がいなくなることで、仕事に行くことができなくなる可能性もあります。このような場合に、育児を頼めるシッターや施設を探すにもお金がかかることも多いでしょう。 子供の場合でも、子供自身には収入はないですが、入院することで医療費が高額になる可能性はあります。念のため保険に入っておくことで、入院や通院が長引いた場合の備えにつながります。
子供が何人いても保険料は変わらない
家族定期保険特約は、子供が何人いても保険料が変わらないタイプのものがあります。この場合、子供の人数が多いほど得になりますので、子供の多い家庭ほど入っておくとよいです。子供の人数が多く、保険加入を検討しているのであれば、このタイプの家族定期保険特約が自分の保険についているか、調べてみましょう。 子供の人数が多い家庭にとっては、子供が同時に入院などした時の医療費負担は相当額になってしまいます。これを保証してくれる保険が特約でつけられるのであれば、加入しておくこともよいでしょう。 また、子供の人数に関わらず同額な保険料のタイプであれば、今後子供が増えた場合でも安心です。家族計画と合わせて加入を検討するとよいでしょう。とくに、子供が二人以上いる場合は、個別に加入するよりもずっとお得になる場合が多いです。個別の保険と比較検討してみましょう。
低めの保険料で大きな保証が得られる
家族定期保険特約のメリットのひとつに、比較的低い保険料の支払いで、大きな保証が得られるという点があります。主たる生計を担う人物でなければ、高額な補償に入る必要性も低いので、特約という形で入っておくほうが得になるケースが多いでしょう。 とくに、幼い子供の場合は、医療費も自治体からの補償がつくケースが多いです。このため、入院の際の金銭的負担としては、ベッド代などの特別な治療にかかるお金の負担が懸念されることになります。とはいえ、入院などは、日常的に頻発することではないので、そのために高額な保険料を支払うことは、家計にとっては負担となるかもしれません。 この中間をうまくとって、比較的手厚い補償が受けられるのが、家族定期保険特約です。こういった点が、家族定期保険特約の人気の理由となっています。子供や配偶者の状況や、住んでいる自治体の補償なども検討材料にして加入を決めるとよいでしょう。
子供が小さいうちは家族定期保険特約の導入を検討しよう
子供が小さいうちは、家族定期保険特約の導入を検討しましょう。子供が個別に加入できる保険は、補償内容が薄いことや、保険料が高額になることもありますので、家族定期保険特約で加入する方がよい場合も多いのです。 また、子供の人数、家族の状況などによっても、保険のメリットは大きく変わってきます。子供がスポーツなどをしていて、特殊な怪我が多い場合などは、専用のスポーツ保険に入る方がよい場合もあります。子供の状況や人数も考えて加入を決めるとよいでしょう。 保険はもしもの場合の備えです。とはいっても、多くの場合、かけた保険料以上に戻ってくることは少ないでしょう。ですから、もしもの場合のために、家計にとって負担になるほどの高額な保険料を支出することはできませんよね。こういったバランスを考えると、家族定期保険特約は、低価格高補償で非常によい商品といえるかもしれません。メリットとデメリットをよく見て賢く保険商品を選びましょう。
エクセライク保険株式会社 代表取締役。2018年MDRT会員取得。
会計事務所の経営を通じ1,000社を超える顧客の税務/会計/保険/資産運用の相談に対応。
通常の代理店ではみれない顧客情報を扱っていることから、豊富な引出しを有し多くのお客さまから支持を集めている。