年金振込通知書はいつ・誰を対象に届く?送付の条件と再発行のやり方

年金振込通知書はいつ・誰を対象に届くのかが決まっています。年金内容の変更により送付時期が変更されるなど、送付条件にはいろいろな決まりがあるのです。再発行のやり方や年金について確認する方法を知り、自分の年金について理解を深めておきましょう。

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年金振込通知書とは

年金受給者に対して送られる

年金振込通知書は、毎年6月に金融機関等に口座振り込みで年金を受給する方に対して送られるもの。つまり、受取口座への振込額(支払われる金額)の通知書です。「年金額改定通知書」と同じタイミングで送られてきます。そのため、年金改定通知書と一体化している年金振込通知書が届く方が多いです。 受取口座への振込額が1円でもあれば送られてきます。それ以後振込額に変化がなければ通知書は届きませんが、年金の支払額や受取金融機関に変更があった場合には送られてきます。また、年金の受給が停止になり振込額が0円になった方には、通知書は届きません。

年金額改定通知書とは

年金額改定通知書とは、物価や賃金の変動に応じて年度ごとに年金額が法律の規定によって改定されたときに、その改定後の年金額を通知する書類のことです。年金額改定通知書は毎年届くものではなく、年金額に改定がなく据え置きになる場合は発行されません。 年金の受給権がある方には全て年金額改定通知書が送られてきます。年金を受給する権利があることと、実際に年金を支払うかどうかは別問題。そのため、実際に年金を受け取っておらず、支給額が0円の方にも年金額改定通知書は届きます。

毎年6月上旬頃に送付される

年金受給者に対して送られる年金振込通知書は、毎年6月上旬頃に送付されます。6月〜翌年4月(2ヶ月に1回)まで毎回支払われる金額を通知するためです。 年金改定通知書と同じタイミングで送付されるため、多くの方は年金改定通知書と年金振込通知書が一体化した書類が送付されます。書類の内容は以下のものです。

年金改定通知書の記載内容

☑1.国民年金(基礎年金)→国民年金(基礎年金)の基本額、支給停止額、年金額の各金額を通知。 ☑2.厚生年金保険→厚生年金保険の基本額、支給停止額、年金額の各金額を通知。 ☑3.合計年金額(年額)→国民年金(基礎年金)と厚生年金保険の年金額の合計額。

年金振込通知書の記載内容

☑1.年金支払額→控除前の1回に支払われる年金額のこと。 ☑2.介護保険料額→年金から特別徴収(天引き)される介護保険料額のこと。 ☑3.後期高齢者保険料、国民健康保険料(税)→年金から特別徴収(天引き)される後期高齢者医療保険料もしくは国民健康保険料(税)のことで、項目は特別徴収(天引き)があるときに表示される。 ☑4.所得税額及び復興特別所得税額→年金支払額から社会保険料と、扶養控除や障碍者控除などの各種控除額を差し引いた後の額に、5.105%の税率を掛けた額のことで、社会保険料とは、特別徴収された介護保険料、国民健康保険料(税)もしくは後期高齢者医療保険料の合計額。ただし、扶養親族等申告書を提出していないときは、各種控除が受けられず、10.21%が所得税及び復興特別所得税の税率となる。 ☑5.個人住民税額→年金から特別徴収(天引き)される個人住民税のこと。 ☑6.控除後振込額→年金額から特別徴収(天引き)される社会保険料、所得税額及び復興特別所得税額、住民税を差し引いた後の振込金額のこと。

基本的には6月以外は届かない

年金受給者であれば、例え年金の振込額が1円だったとしても振込通知書が届きます。そして、基本的には年に1回の6月以外は届きません。しかし、支払額変更などがあった場合は例外で、6月以外にも届くことがあります。 また、年金振込通知書及び年金改定通知書の発送スケジュールについては、日本年金機構のホームページで確認することが可能。発送日は住んでいる地域によって異なり、郵便事情によっても3〜7日ほど日にちがかかるということも考慮しておいたほうがいいです。もしいつまで経っても通知書が届かないなど、心配な点があれば、全国の年金事務所や街角の年金相談センターの窓口、もしくはねんきんダイヤルに問い合わせをしましょう。

1年の支払予定日と支払金額をまとめて通知するもの

毎年6月に、1年の支払予定日と支払金額をまとめて通知するものが年金振込通知書です。しかし、支払い月に毎度送付されるわけではなく、昨年から振込金額に変化がなければ通知書は届きません。 例えば、年金額が昨年から据え置きになっている場合(改定されていない場合)は、年金改定通知書は届かないものの、年金振込通知書は届きます(昨年から振込金額に変化がなければ届きません)。また、年金額が改定された場合、年金の受給権はあるものの年金の振込額(支給額)が0円の方には、年金改定通知書は届きますが年金振込通知書は届きません。

年金額証明書類として使用することが可能

年金を担保に融資を受ける場合、年金額証明書類として使用することが可能です。年金振込通知書と年金支払通知書のコピーを金融機関に提出すると、年金額証明書類とみなされます。 ねんきんネットから印刷した電子版の年金振込通知書と年金支払通知書も、年金を担保に融資を受ける場合に金融機関に提出する年金額証明書類として使用することが可能。その他の目的の場合は、証明として使用可能かを提出先に確認しましょう。また、電子版の年金決定通知書・支給額変更通知書と年金額改定通知書については印影が表示されないので、年金額証明書類には使用できません。

支払額や受取金融機関に変更があった場合は6月以外でも送付される

年金振込通知書は、通常であれば毎年6月に送付されます。しかし例外として、支払額や受取金融機関に変更があった場合は、6月以外でも送付されるのです。 変更があった場合はその都度お知らせがあり、年金支給変更通知書という書類が振込月上旬ごろに送付されます。年金支給変更通知書には、新しい年金額や変更・決定した年月、変更・決定した理由が記載されているので内容をしっかりと確認し、変更について不明な点があればねんきんダイヤル等に問い合わせをして確認しましょう。

年金振込通知書の再発行のやり方

ねんきんダイヤルにて電話依頼する

年金振込通知書の再発行をねんきんダイヤルにて電話依頼する場合、基礎年金番号が必要となるので、番号がわかるように用意してから電話をかけましょう。その際に、本人の氏名、生年月日、住所などの本人情報の確認があります。 もし本人以外の方がねんきんダイヤルで電話依頼する場合は、本人情報の確認に加えて、電話をした方の氏名、生年月日、本人との続柄、電話番号の確認があります。確認ができたら、日本年金機構に登録されている本人の住所宛てに郵送という手順です。

振込通知書の再発行の注意点

☑1.ねんきんダイヤルで電話依頼の場合、電話受付から発送まで5営業日ほどかかるので、到着までの配達日数を加味して待つ必要がある。 ☑2.最新の振込通知書のみ再交付できる。 ☑3.年金担保融資を受けている方は、当初より送付していないので再交付もできない。 ☑4.亡くなった方の振込通知書の再交付はできない。 ☑5.送付する際のあて先は、年金機構に登録している年金受給者の住所及び氏名宛てになる。 ☑6.本人以外への交付を希望する場合、委任状と来書される方の身分が確認できるものを持って、年金事務所へ来所する。

年金事務所で依頼する

再発行を急いでいるなら年金事務所で依頼しましょう。年金事務所に来訪して再交付申請書を提出することで即日再発行ができます。(場合によっては後日送付になって即日発行できないこともある。) 届書は、年金事務所もしくは街角の年金相談センターの窓口に備え付けてあります。事前に準備してから年金事務所に来訪するとよりスムーズに再発行の手続きが可能です。手続きについてわからないことがあれば、事前にねんきんダイヤル等に電話をして問い合わせをしましょう。

年金相談センターに行って依頼する

街角にある年金相談センターに行って、振込通知書の再発行を依頼することも可能です。来訪することで即日再発行ができるので、足を運んだほうが手続きが早く済みます。しかし場合によっては後日郵送となる場合もあるので、急いでいる方は事前に確認しておくと安心です。 年金相談センターは、日本年金機構から委託を受けて、全国社会保険労務士会連合会が運営しています。年金の相談や手続きが無料ででき、駅近くやショッピングセンター内など便利な立地にあるため利用しやすいです。年金の専門家や社会労務士などの経験豊富な職員が対応してくれます。年金相談センターでは電話相談は行っていないので、電話相談をしたい場合は日本年金機構のねんきんダイヤルにかけましょう。

年金相談センターに再発行を依頼する際に必要な書類(本人の場合)

☑1.年金手帳、年金証明もしくは改定通知書など、日本年金機構が送付した基礎年金番号が確認できる書類 ☑2.本人確認ができる書類

年金相談センターに再発行を依頼する際に必要な書類(代理人の場合)

☑1.本人の署名・押印がある委任状 ☑2.代理人の本人確認ができる書類 ☑3.本人の印鑑 ☑4.本人の年金手帳、年金証明もしくは改定通知書など、日本年金機構が送付した基礎年金番号が確認できる書類

ねんきんネットに登録している人は電子版で確認や印刷が可能

日本年金機構のねんきんネットに登録している人は、電子版で確認や印刷が可能です。ねんきんネットに登録していれば、スマホやパソコンから本通知書の内容やこれまでの年金記録、将来受け取る年金の見込み額などの年金の情報を、いつでもどこからでも電子版で確認できます。 ねんきんネットに登録していない方は、日本年金機構のホームページから登録可能です。年金手帳に記載されている基礎年金番号を用意し、日本年金機構のホームページ内にあるねんきんネットの新規登録画面から必要事項や基礎年金番号を記入。本人確認をしたらユーザーIDが届くので、ユーザーIDとパスワードを使用してねんきんネットへログインしたら完了です。

早く再発行したい場合は年金事務所か年金相談センターに直接行く

ねんきんダイヤルや、ねんきんネットは自宅に居ながら手続きができるので便利ですが、送付されるまで日にちがかかるという点がデメリットです。早く再発行したい場合は、年金事務所か年金相談センターに直接行ったほうが早く手続きができます。 年金事務所や年金相談センターに直接来訪して再発行を依頼すると、即日発行してくれる可能性が高いです。ただし、場合によっては郵送になって即日発行ができない場合もあります。そのため、急いでいる方は、事前に問い合わせをしたほうが安心です。直接来訪する場合は、再発行を依頼するのに必要な書類(基礎年金番号が確認できる書類や本人確認書類)も忘れないように注意しましょう。

毎年6月上旬頃に送付されネットでも確認可能

年金振込通知書が届くのは、基本的には毎年6月上旬頃です。ただし支払額に変更があった場合などは例外で、6月以外に届く場合もあります。 年金について確認したい場合は、全国の年金事務所や年金相談センターの窓口、もしくはねんきんダイヤルで電話相談することも可能。窓口や電話相談以外では、日本年金機構のねんきんネットに登録している方であれば、スマホやパソコンからネットで確認することもできます。自分の年金について確認し、理解を深めておきましょう。

公認会計士・税理士 伊藤 温志

エクセライク保険株式会社 代表取締役。2018年MDRT会員取得。
会計事務所の経営を通じ1,000社を超える顧客の税務/会計/保険/資産運用の相談に対応。
通常の代理店ではみれない顧客情報を扱っていることから、豊富な引出しを有し多くのお客さまから支持を集めている。