要介護3の状態になったら家族でしっかりサポート。症状や注意点

高齢になると、全身の機能がおとろえていきます。久々に実家に帰ったら祖父の認知症が進んでいて、要介護3の認定を受けていることにショックを受けるケースも。要介護状態や対処法・サービスなどを知り、家族みんなで協力しあいサポートしていきましょう。

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要介護度3の状態

要介護2よりさらに日常生活動作が低下した状態

要介護2は自分で着脱や食事はなんとかできますが、要介護3は生活のほぼ全てに介助が必要とする状態です。普段できていたことが自力でできなくなるため、家族のサポートが重要になります。 また、認知症の症状が進行し、理解することが難しくなってきます。この時期から、介助される側・介助する側ともに心身ともに大きな負担がかかってしまうのです。

衣服の着脱や部屋の掃除が一人でできない

要介護3の状態になると、衣服の着脱や掃除が困難になります。同じ服を着た状態だったり部屋が不衛生だと、皮膚病やその他の病気を引き起こす可能性も。 介護が必要な方のためにも、家族が手伝う必要があるのです。起床時やお風呂あがり、服を汚したときは服を変えるのをサポートし、掃除は介護者に変わって行うようにしましょう。

高齢者の皮膚疾患1:老人性乾皮症

老人性乾皮症とは、加齢により皮脂・汗の分泌量が減って、皮膚の水分量が低下して乾燥している状態のことです。皮膚に白いふけのようなものや浅い亀裂が入ってかゆみがでます。

高齢者の皮膚疾患2:疥癬

疥癬(かいせん)とはヒゼンダニが、皮膚のアカに感染してかゆみを伴う皮膚疾患です。ヒゼンダニが皮膚の中で増えて、アレルギー反応を起こします。皮膚科専門医以外では、診断が非常に難しいとされています。

高齢者の皮膚疾患3:白癬

白癬(はくせん)とは白癬金というカビが、皮膚に感染することでおきてしまう皮膚病です。これは、高齢者によくある皮膚疾患の一つで、属に水虫とも呼ばれています。種類がさまざまあり、かかとが硬くなるタイプやアカが落ちやすいタイプ、膿ができやすくなるタイプなどがあります。

食事や排泄に一部介助が必要

私たちは毎日食事を摂取して栄養を補給し、それを排出するということを行ないます。要介護3とされた方は、この行動が一人ではできなくなってしまうため介助が必要です。 食事なるべく固い食材は避けて濃い味付けにし、栄養バランスを考えて作るようにしましょう。ティースプーンで料理をすくって、下から近づけて口に入れるようにしてください。 また、排泄はトイレへと誘導してあげて、排泄が終わったらその手伝いをしてあげましょう。このとき、排便の有無だけでなく、下着の汚れやニオイなどのチェックを行ってあげてください。

寝返りは自分でできる

寝返りは体圧が一カ所に集中しないようにしたり、体と寝具の間にある熱や湿気を逃すために行われる重要な行動です。要介護3の方は、寝返りは自分でできるため、介助する必要はまだありません。 しかし、筋肉がさらにおとろえるので、後々は介助する必要があります。介護での寝返りの仕方を本やネットで情報を集めて、事前に把握しておきましょう。

自力で立ち上がったり歩行するのが困難

要介護3になると、自力で立ち上がることや歩行が困難になってしまいます。立ち上がろうとするときは腰などを傷めないようにゆっくりとおこし、歩くときは本人のペースにあわせてください。 なるべく歩くことがおすすめですが、車いすを利用すると本人も介助者も楽になるでしょう。また、この動作を手助けするには力が必要になります。そのため、介助者は食事や運動などで、筋肉量をキープするように心がけましょう。

理解力の低下や問題行動がある場合も

要介護3の方は認知の症状が進行しやすくなるため、物忘れや暴力行為、大声をあげるなど、介助者を悩ませる行動をとってしまう場合があります。毎日していていたことや、さっきまで何をしていたかが分からなくなってしまうのです。さらに、自分の名前や生年月日なども思い出せなくなります。 また、暴力行為や大声をあげるといった行動を行い、介助者の手に負えなくなることも。放置しておくとさらに悪化してしまうので、早いうちに入居先を探すようしましょう。

要介護度3で受けられる介護保険サービス

月に267,500円までのサービスを受けられる

要介護3になると、公的介護保険で受けることのできるサービスは、月に267,500円までのサービスを受けることができます。この費用を利用することで、さまざまなケアブランをたてることが可能です。

ケアプランの一例

☑医療の必要が重要ということであれば、週3回訪問介護・訪問看護サービスが利用可能になる。 ☑衣服の着脱・掃除・排泄・入浴なとの行為が必要となるため、早朝や夜間などの巡回型訪問介護サービスを、1日2回利用できる。 ☑認知症の症状が多く見られるのならば、週4回の通所リハビリテーションまたは、通所介護をふくんだサービスを利用することができる。

デイサービスやショートステイの利用

介護3の状態は、介助者がかなり手を焼いてしまいます。自分の時間が欲しい、休日は介護をお休みしたいという時は、認知症に対応した介護を受けられる認知症対応型デイサービスやショートステイを利用するとよいでしょう。

認知症対応型デイサービスとは

認知症対応型デイサービスとは、認知症の方が事業所に訪れて食事や排せつ・入浴などの介護や、その他の生活するうえで必要なサービスや機能訓練のことをいいます。また、自宅に引きこもっている認知症高齢者の社会的な孤立感の解消や、介助者の介護負担を軽減することも目的とされています。要介護とされている方も、利用することが可能です。 要介護3の方に合った事業所を見つけるためには、ネットを利用することもいいのですが、文面や画像で得られる情報は少ないです。そのため、地域包括支援センターや、ケアマネージャーなどに相談をして、色々な事業所を体験利用するとよいでしょう。

ショートステイとは

ショートステイとは短期入所生活介護とも呼ばれており、要介護の方が数日〜1週間ほど施設に入所できるサービスのことをいいます。続けて利用できる日数は長くて30日までで、31日目になると全額自己負担になります。 ショートステイは2つの事業所に分けられており、1つめが「併設型タイプ」で、2つめが「単独型タイプ」です。併設型タイプは特別老人ホームや介護老人保健施設などに併設されており、その施設の部屋に宿泊することができます。一方。単独型タイプは、高齢者向けの施設に併設されておらず、ショートステイ専用の施設での宿泊になります。

特別養護老人ホームへの申し込みも可能

毎日つきっきりで介助していくのは、非常に大変なことです。介助している側は心身ともに負担をきたしてしまい、うつ病やその他の病気を引き起こしかねません。また、要介護3の状態の方の認知症が進行してしまい、さまざまなトラブルを招いてしまう恐れもあります。 これらをふせぐためにも早めに、特別養護老人ホームへ申し込むことをおすすめします。特別養護老人ホームとは、公的に運営されている介護施設の一つ。病気や障害などで日常生活が困難であるとした高齢者が、公的な介護サービスとして入居可能な介護施設です。 入居条件は要介護とされている方などで、入居期間は原則終身利用となっています。公的施設のため費用は比較的安価で、入居一時金はかかりません。また、負担額は本人や家族の世帯収入・課税状況、その他部屋のタイプによって異なります。

要介護度3の状態を理解して状態にあったケアプランを

要介護3の状態は、本人も家族も今までの日常生活が一変してしまう時期です。どちらとも生活の変化などで、ストレスを溜めこみがちになってしまいます。 特に介助する方は、食事や排せつ・掃除、認知症の症状で心身ともに不調を起こしてしまうので注意が必要です。家族みんなで要介護3の状態を理解して、それにあったケアプランをたてるようにしましょう。

公認会計士・税理士 伊藤 温志

エクセライク保険株式会社 代表取締役。2018年MDRT会員取得。
会計事務所の経営を通じ1,000社を超える顧客の税務/会計/保険/資産運用の相談に対応。
通常の代理店ではみれない顧客情報を扱っていることから、豊富な引出しを有し多くのお客さまから支持を集めている。